2008年 09月 15日
9月14〜15日に行った甲斐駒ケ岳レポ一日目です。 今回は高低差2200メートルの急登尾根の黒戸尾根を登って甲斐駒ケ岳に行ってきました。 似たような尾根で、剣岳の早月尾根があってスタートとゴールの標高差もほぼ同じで途中の小屋の標高も同じなので、登る前には以前行った早月尾根の苦しみがよぎりました。 早月尾根は登山口に「試練と憧れ」・・・っていうレリーフがあっていきなりこれから起こる試練に対してクギを刺された思いがあったけれど、黒戸尾根の登山口は尾白川渓谷の神社の神々しい空気に包まれて少し穏やかな気持ちになって歩き出しました。 登り始めはこんな感じの鬱蒼とした森の中を黙々と歩いていきます。 雨は降っていなかったけれど、とにかく薄暗くてカメラのシャッタースピードが稼げなくて、撮ろうと思っても「・・・いいや!」・・・って気分になってしまい結構いい加減な写真になってしまいました。 森は落葉樹が多くて、地面も落葉を含んだクッションになっていて歩きやすかったし豊かな森のイメージ! ・・・紅葉の季節はすごくいい感じだと思う! 信仰宗教の山だからこんなのが登山道にたくさんあります! ・・・刃渡りって場所で切り立っている一枚岩。 途中、こういうような鎖やらハシゴとかがあるけれど、登りっぱなしではなくて厳しい登りの後には平坦な道があるので、足の体力回復が出来て歩きやすかったです。 ここが旧五合目小屋跡。 ・・・みんなは両手を合わせて拝んでいるのに自分はカメラで写真を撮っている罰当たり者です。 ホントに罰が当たったのか、ここからの急登がかなりキツかったです。 急なハシゴ。 自分は霊感とか無いから気にならないけれど、薄暗いこの場所を1人で歩いたら怖いかも・・・ 結構、道は整備されていて歩きやすかったです。 ・・・あり得ないけれど、もしも落ちたらっ・・・ 七丈小屋手前の最後の登り! ・・・結構疲れたかも。 今日の宿泊小屋の七丈小屋に付いたのが11時過ぎ。早く着きすぎて小屋の受付はまだ掃除が終わっていないからダメなので、ぼ〜っと過ごす。 天気も予報だと午後から雨らしいので、このまま夜までぼ〜っとするかな? ・・・て思っていたら。 ・・・なんか、晴れてきてねぇ〜! 後から来た自分の両親と同じ年代の人達グループが、甲斐駒の頂上に行くって言っていて「この天気なら展望は期待出来ないんじゃないですか?」 「いいや、行ってくる!、若いんだから行ってきたら?」 ・・・と言われて、コースタイム頂上まで2時間ちょいだから、せっかくだから行ってくるか! ・・・って甲斐駒頂上に向かって出発しました! ・・・今は崩壊しているけれど、鳥居があったらしい。 ・・・にしてもガスってねぇ〜? なんか夏に岩しんさんと行った穂高が脳裏に浮かびます! ・・・秋には綺麗に色付くナナカマド。 岩の形が特徴的で、ガスも手伝って神々に領域に踏み込んだ様な感じにさせられます。 なかば展望は諦めかけていた瞬間、空のガスが抜けてきて「なんか晴れてきてねぇ〜」・・・2回目! やっと頂上が見えてきました。 ・・・七丈小屋から500メートル位、一時間で到着しました! それにしても自分の到着を待ちわびるかのように青い空が姿を現してくれました! まずは自分の事はさて置き、家族の健康を祈って・・・ ・・・しばらく、神々の領域から見渡す下界の世界を・・・ さっきまでのガスが嘘のような素晴らしい雲の共演で暴れる雲を時間を忘れて眺めていました。 小屋で声を掛けてくれたおばちゃん達に感謝です。 ・・・ヘタしたら今頃小屋でぼ〜っとしていたかも知れないと思うと、何事も行動してみるものですね! これから登ってくる人・・・ 南アルプスの女王、仙丈ヶ岳! 携帯で話してる人もいました。 ・・・便利になりましたねぇ〜。 輝ける太陽にありがとさんです! 北岳は最後まで雲の中でした。 小屋で声を掛けてくれた人達が上がって来て自分もそろそろ小屋に下山しようかな・・・ と思ったら急にガスが沸いてきて瞬く間に真っ白の世界になりました。 ・・・やっぱり自分は晴れ男かも? ところどころ秋の気配が感じられます。 小屋に帰ると、登山客が予想以上に多くて小屋のキャパオーバーで夕食は出せなくなってしまい、食事代は返金してくれました。その御詫びか?ご飯と味噌汁はサービスでカップラーメンもサービスで提供してくれました。 小屋のオーナーはいい人ですごく好感が持てたし、この小屋は基本通年営業なので、真冬は厳しいにしても自分にとって珍しい季節にまた来たいと思った。 その日は中秋の名月で、月が綺麗だったのでみんなは携帯のカメラで撮っていたから自分は一眼を持ってきて撮って見せたら「すご〜い!」 ・・・ってチヤホヤされて、ちょっぴり得意げになりました。 ・・・あんまり上手く撮れていないけれど。 今日の行程は甲斐駒頂上までのプロセスがホント神々の世界に一歩一歩近づくような、なんかそんな空気を感じさせてくれて、さらにこの静かな月夜は落ち着きを与えてくれました。 夜もiPodを持っていったので、外で月を眺めながら音楽を聴いてまったりと時間を費やしました。 ホント、印象的ないちにちでした。 ・・・二日目は、また・・・
by amitsuka1210
| 2008-09-15 22:12
| ( 甲斐駒:小屋泊 )
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Comments(3)
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フィー
at 2008-09-16 09:01
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素晴らしい写真ですね、会社で見せて下さい。私は平地でもそもそやってました。
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santa31_07 at 2008-09-28 21:10
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amitsuka1210 at 2008-09-28 22:38
天気が悪かったので、まさか見られるとは思っていなかっただけに美味しく月見に1杯が出来ました。
写真じゃ上手く撮れていないけれど、実際の月に照らされた流れる雲にひんやりとした空気。・・・自分は2時間近く外で贅沢な時間を過ごしました。 やっぱり山でのシチュエーションは別格ですよね! |
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