いちにち

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2019年 04月 17日

悪雪苦闘の武尊山

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4月14日に雅ちゃんと武尊山に行ってきました。
















ここのところの週末の天気が思わしく無く、先週は自分が引いた風邪を雅ちゃんに移してしまい山はお休み。。。
この週も土曜日は絶好の行楽日和で自分たちの行動できる日曜日の天気は下り坂。。。

気が付けばBC出来るのも、あと3回程度でしょうか?

いろいろ思うようにいかずストレスを抱えてしまいます。

おまけに世間一般のGW10連休は我が社には採用されず、
社内でも休日に対する思い入れが違うために、休みを求めて仕事するも
そのような気持ちを人質に取られてるように、温度差も違く、いいように使われて
これまたストレス溜まりまくり(怒)

唯一の望みは、様子を見計らって10連休分の休みをずらして取れるので、
天気の良い平日を数回休んじゃる!
・・・って鼻息を荒くしています。





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前週に雅ちゃんのALASKA GTXをとらやに取りに行き、自分のと合わせて新品の登山靴を眺めてニヤけてしまいます。
『これからはもっと自己中になって、振り回されずに自分の時間を大切にしよう」と思った、最近の心境。   {自分メモ}













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日曜日の天気は午後から下り坂という事で行き先を悩んだ結果、
考えるのが面倒になり、前回スタート地点にも立てなかった武尊牧場からの武尊山に決めました。










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またこの階段を登る事になるとはね。










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雪が残ってるか心配しましたが、しばらく降雪があったらしく思いの外、雪はありました。
準備を済ませて5時半過ぎに出発。










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雪は繋がっており、時折こんな穴も(驚)
前回のように真っ白だったら、穴に気がつかずに落ちてしまってたかも。










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こんな鳥の落し物も多数あり。。。










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締まった雪を順調に登っていきます。










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2017年に営業停止した武尊牧場スキー場のレストランまきば前で休憩。
奥に前武尊も見えて、天気は思いの外良さそうです。










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さらに静かなゲレンデを進んでいきます。










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帰りにここを滑るのが楽しみ♪










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以前はボーダーに人気があったスキー場らしいです。










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スタートしてから一時間ちょっとでゲレンデトップを通過して樹林帯突入。










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しばらくすると、スノーモービル? の跡らしきものを横目にブナ林を進んで・・・










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ここまでは穏やかな行程で気持ち良く進んでいきました。










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スノーモービル跡が無くなり武尊避難小屋(雪に埋もれてて未確認)を過ぎるとわかりやすい尾根になります。










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背後(右奥)には至仏山。

至仏山も最近の行き先候補になってましたが、長い林道歩き?と、
翌週は鳩待峠開通で凄い人らしく、行くのを躊躇してしまいます。










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尾根に乗っかったは良いものの、何気に波打ってる足元の雪面。










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うねうね過ぎてスキーには不向きな稜線。

あまりのアップダウンに時間がかかってしまい、傾斜が安定してそうな下の樹林帯を選んで進みましたが、
その樹林帯でもアップダウンが厳しく、進むのに難儀しました。

帰りのシール着脱に不安を感じる今回のルート。










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アップダウンの厳しいところを過ぎれば、このような快適な平地もあり・・・










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正面にどっしりとした中ノ岳。










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雅ちゃんと眺めて、右から巻くかいね、って会話をして










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意見をまとめて10時、いざ出発。










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傾斜が増してきたのでクトー装着。
あと念のために片腕ピッケル。

・・・そこまでするなら板担げって思われますが、どこまでスキーで行けるかのチャレンジです。










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シュカブラの斜面を通過しするも、傾斜は増し、
板のエッジも心もとなく、スキーでの急斜面トラバース通過にはメンタルが厳しい。










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結果、板を担いで
このような感じになりました。

蹴り込んでの安定の登りにはなりますが、ちょっとした距離でも重労働。
それだけスキーの浮力の偉大さを思い知らされました。










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中ノ岳を通過すると気持ち良さそうな雪面が現れますが、風も強く吹きつけてきました。











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もう直ぐ山頂かな?
と思ったら、山頂手前に岩場を通過しなければならず、強風の中を板を外しての通過となりました。

岩場下の斜面を見たらスキーで通過できそうでしたが、そこまでが雪庇気味に張り出していて、
かなり戻った傾斜の緩い場所からでなければ難しそう。。。


こういうのを、等高線を見て事前に想像できたら良いんですけどね。

どうしても登山者目線になってしまい、トラバースという選択肢の薄い自分。
その分、そういう自由な発想ができたら、もっと行けるところが増えるんでしょうね。










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背後には板を外して通過した岩場。










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そして11時半 強風の武尊山山頂(標高2,158mの成層火山。日本百名山)。

中ノ岳以降に板の着脱の判断等もあり、かなり時間と体力を使いましたが、なんとか山頂にスキーで来られました!










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以外と近く感じる未踏の『遥かな尾瀬』の至仏山〜燧ヶ岳パノラマ。   クリックすると拡大します
来週から入山しやすくなりますが、駐車場代、押し寄せる人等、なかなか踏み出せないでいる文字通りの『遥かな尾瀬』










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山頂では強風のため、簡単な写真撮影を済ませてから滑りモードの準備をして、12時前下山開始。
登山者は川場スキー場方面からで、山頂まで誰とも会いませんでした。











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そして、滑り出しは狭くてカリカリで横滑りでしたが、しばらくすると稜線下の雪面に移動して一瞬でしたが気持ちの良い滑り。   一瞬だけ。。。

でも目線が違うために目に映る景色が新鮮♪










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中ノ岳から前武尊分岐のコルで、山頂以外で会った唯一の人。
軽く会釈をすると、その人は西俣沢に滑って行きました。

自分たちも西俣沢を躊躇なく滑れるくらいになれば、いろんな選択肢も増えるんだろうけど、
現状の滑りでは不安要素を感じる場所には行かない!
・・・と身の程をわきまえてるつもりです。。。










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って事で、登ってきた尾根を目指して滑っていきます。










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板を担いで登ってきたトラバース斜面を下る。
ここをスキーで滑る自信はありません。










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そういう面では、自分の方がスキーに自信がない事を自覚しているために
雅ちゃんにとっては無茶な事をしなくて、丁度良いらしい。










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振り返っての中ノ岳。

ここからはスキーモードで少しでも稼げるように頑張ります!











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・・・ところが、行きの時に分かっていたものの、足元は凹凸だらけ、アップダウンだらけでほとんど時間的貯金はできず、
結局は凹凸のある樹林帯の中をシール歩行する羽目に(泣)










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少しでも滑れそうな場所はスキーで滑りましたが、区間は短く、雪質も重く、すぐに登りが待っているために何度もシール着脱する羽目に。。。
何回も繰り返すとシールは濡れてきて、粘着力も弱まり、少々焦りました。










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樹間も狭くて傾斜も緩く、体力の消耗が激しかったです。

普段は帰りの体力を気にせずに、行きの事だけ考えてましたが、
帰りのスキーの恩恵も無く、シール歩行の苦行のようないちにちでした。










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やっとゲレンデトップに戻ってきました。










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こんなトラップもありつつ。










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楽しみにしていたゲレンデでの滑りも、湿った重い雪で太腿パンパンになりながらの滑り。
残念すぎる!!










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最後の斜面は地面が露出!

15時40分 駐車場に戻ってきました。
10時間以上の行動時間って、久しぶりに疲れました。
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ちなみに朝の同じ場所の風景はこちら。
たかだか半日でこんなにも変わってしまうって、びっくりぽん!   ちょっと古いけど。。。











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その後、とんかつ街道を走ったので、下山後は河岸段丘が絶景の『とんかつトミタ』で奮発定食を頂き、
渋滞もほどほど、雨に降られる事無く無事帰宅。










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今回はスキーの恩恵を受けずに大変な思いをしたけれど、
これがスノーシューでの登山でしたら、行く気にもならなかったし、山頂まで行けなかったかも。。。

それくらいスキーの機動力、浮力は何気に素晴らしく、等高線による地形を想像しながら少ないシール着脱が出来たら、もっともっと自由度が増しそうで
想像しただけで楽しくなってしまいます。


あとは残り少ない春スキーを、ザラメを求めて楽しんでいきたいと思います♪


以上、悪雪苦闘の武尊山レポでした。


動画はこちら。。。




by amitsuka1210 | 2019-04-17 22:24 | 上信越/谷川 | Trackback | Comments(0)


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