2009年 05月 09日
5月4日の穂高レポ奥穂編です。 前日に小屋のスタッフに天候を聞いたら「明日は雨です」 ・・・の言葉にかなりうろたえ、雨の中奥穂か北穂に行ったとしても何にも見えんかったら行く意味無いし・・・ ・・・なんだったら、このまま涸沢で宴会したからそれで満足! 下山しようか? ・・・って勢いで飲んだもんだから、朝はちょいと頭が痛かった。 夜中目覚めて外を見ると空は白く星は見えないものの、屏風がハッキリ見えたからそんなに天気悪いって感じじゃないから出発の準備をして4時40分過ぎに涸沢ヒュッテを雅ちゃんと出発しました。 夏の道は涸沢小屋の方に巻きながらザイテンの取り付きに進むけれど、雪山は何処を通ってもいい感じでかなり近道! 先行の人にも追いついていって、もしかしたら1時間も掛からないんじゃないの? ・・・って、妙な勘違いが生じました! 蛇行しないで直登なのでそれなりに傾斜はありますが、時間帯が早いので前日の涸沢までのぬかるんだ雪ではなく、雪自体が締まっていて歩きやすかったです。 徐々に先行の人に追いついてきたけれど、後方からスーパーなお兄さんが凄まじいスピードで這い上がってきました。 自分らは、奥穂ピストンで北穂に行くから遅くても12時までに涸沢に戻ってくればいいや! ・・・と気持ちを抑えて自分たちのペースで進みます。 自分たちもそんなに遅くないけれど、抜かれたお兄さんのスピードはハンパない! ・・・なにかの競技だろうか? 自分は雪山を始めて最初のシーズンで、今までが黒戸尾根、地蔵尾根、文三郎・・・と尾根しか歩いていないから、この大きくえぐれた谷を歩いているとかなりのスケール感を感じます。 北尾根に登っているクライマー。 そう考えるとこの雪、どっからでも登れそうな感じがする。。。 振り返ると常念! 後方からもぞろぞろと上がってきます。 やっとこさザイテンの取り付きよりも上に上ってきました。 最初は白出コルまで1時間も掛かんねぇ〜んじゃねぇ〜の! ・・・って思ったのは目の錯覚だったらしく、意外と先は長そうです! 雅ちゃんも結構バテたみたい。 あとで聞いたら55歩作法っていって、55歩進んで一呼吸整えるって繰り返しをしていたらしい。 先行のスーパーなお兄さんのペースも少し落ちたみたいで、それだけ上部は傾斜がキツイ事が想像できる。 雲海が見えてきて、そんなに暑くなく気持ちの良い登りです! (・・・結構息があがるけど) 先は見えないけれど、左の岩が近づいてきたのでもうすぐです。 前穂の北尾根、かっちょいい〜♪ コルに着いて、雅ちゃんを見守ります。 ・・・って、それって見てるだけでガイドじゃないじゃん!・・・とツッコミが入りそうですが 。。。 結局2時間で白出コルに着きました。 直進の最短コースなので夏ルートより早い! 別に涸沢岳に特別な思い入れがある訳では無いので、涸沢岳は今回はパス。 ここで休憩していたら、ジーンズの2人組の青年が6本歯アイゼンで居て、これから下ろうとしていた姿を見て自分も七丈小屋の管理人さんにズボンをもらわなかったらジーンズで来たかも・・・ ・・・ってその二人組に親近感を抱きました。 ああいう冒険野郎は大好きな自分♪ まだ7時前なので登山者も少なくハシゴとかの順番待ちもないので、小休止してからすぐに奥穂に向かいます。 まずはハシゴ。 アイゼンでのハシゴは金属の磨れる嫌な音で変に鳥肌が立ちました。 雅ちゃんは今回が4回目の奥穂で、前の3回はいずれも天候に恵まれずに真っ白の世界だったらしく、今回は何とか天気がもってくれました。 ハシゴ場からの登り。 ちょっと風が冷たくなってきました。 後ろを見ると槍が見えてきたので、雅ちゃんに「槍が見えるよ!」 って言ったら、「ホントだ! この場所から初めて槍を拝めた!」 ・・・って喜んで、徐々にテンションが上昇!! あとは、なだらかな道 前日の雨予報から、晴れ男晴れ女パワーで晴れては無いけれど何とか最低限の役目は果たせた感じ。 念じたので、やっぱり神様はいるのかな?・・・って。 もう何度来たかわからない場所だけど、いっつも晴れているイメージで去年のお盆では雨で何も見えなかったから、そん時のリベンジ! でも、雪のこの時期にこの場所に居られる自分が想像できなかったし、この天候にも感謝です! そしてジャン! 去年は雨で行けなかったけれど、今年の夏は行く予定!・・・天気良いといいけどね! 山頂の祠が見えてきました。 お決まりのポーズの雅ちゃん。 「私も撮ってあげる」 ・・・って雅ちゃん、もうちょっとズームで撮って欲しかった。 馬の背の方から人が・・・ 自分は完全に尊敬の眼差し&リスペクトです! 前穂方面の吊尾根。 驚愕の事実!! 話してないけれど山頂で雪洞掘って一夜明かしたみたい! 何でもアリの雪山! 夏山みたいにシンプルじゃなく選択肢が多く、奥深い雪山に徐々にのめり込みそう! やっぱ、めっちゃ気持ちいい〜!! 頂上付近から涸沢に向けた谷にトレースがあって尻セードの跡があってビックリした。 一瞬・・・・ ・・・って思ったけれど、強気と無謀は違うので、その行為は今の自分にとって無謀な行為に当たるので当然だけど止めといた。 あとは涸沢に下山して北穂に登り返すだけ。。。 面倒臭いけれど今の時期、涸沢岳を通って北穂へはこの時期自体が初めてだし、ハシゴとかが雪に埋まってたら・・・と思うと、これも強気と無謀は違うので安全に涸沢に下ります。 ジャンと雅ちゃん。 でも空は白いけれど展望も良いしかなり大満足♪ 登りよりも下りの方が慎重に・・・ まだみんなが登ってくる前だったので、すれ違いによるロスタイムも少なくて済みました。 最後のハシゴを下って・・・ じゃ〜ん!! 今回の楽しみのひとつ♪ 小豆沢を尻セードで一気に下る♪ 上から見下ろすと結構な傾斜で、まずは登ってくる登山者の邪魔にならないように端に移動して・・・ 始めは腰が引けておっかなびっくりだけど、徐々にコツをつかんで・・・ やっていくたびに快感に変わって行きます♪ 端の方は人が上がってこないし、これだけ広いと特に剥き出しの岩が顔を出している訳ではないのでいつか止まるだろう! ・・・って感覚で一気に滑り降りる! 遊園地のどんなアトラクションよりも刺激的で快感です! 登りに2時間掛かったけれど、下りは尻セードで30分も掛かりませんでした♪ 涸沢ヒュッテに戻って、今度は荷物を背負って北穂に向かいます! 続きはのちほど・・・
by amitsuka1210
| 2009-05-09 22:43
| ( 穂高連峰 )
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