2016年 07月 01日
6月最終週は月に一度の土曜日休みなので、テント泊の連休を楽しみにしていました。 ところが天気が思わしくなく、最近の仕事からのストレスでちょっと不貞腐れ気味の自分を気の毒に思ったのか? …雅ちゃんから珍しく好きな所に行って良いとのお言葉を頂きました♪ 日曜日の天気が回復傾向にあったので、日帰りで毎年恒例の甲斐駒ヶ岳周回か、なかなか行く機会のない甲斐駒を含めた鋸岳縦走が候補にあがり、後者に決定しました。 戸台ベースでの甲斐駒ー鋸岳縦走は、前日に北沢峠に入っていれば問題ないけれど、入れずに鋸岳からの逆コースの場合は北沢峠の最終バスが16時と結構シビアな現実! 土曜日のうちに北沢峠に入っていたかったけれど、前日の深酒やらで午前中はぐっすり寝てしまい、北沢峠からの鋸岳縦走は断念。。。 この日はのんびりドライブして戸台で車中泊に決定しました。 写真は駒ヶ根の明治亭ソースカツ丼。 雅ちゃんがお腹空いていないというので、一人前を二人で分けると店員さんに言ったら、親切に二つのどんぶりに分けてくれました。 1人前を半分にしてもこの量ですし、かなりボリューミーで満腹&美味♪ 撮らんでいいよ…と言ったものの雅ちゃんがパシャりと一枚。 写真では質素ですが、音楽を聴きながらワインを2本開けたり、乾きものを食べたりそれなりに楽しい前夜祭でした♪ 暗い時間に歩く事の無い自分は結構神経をすり減らしました。 後で分かったことですが、暗闇なので視野が狭く関係の無い所を歩いていたり、堰堤の逆側をよじ登って通過したり、お初のルート&暗くてわかり辛い事もあり、無駄な渡渉も2度程した模様。。。 実は、対岸のケルンを探しながら歩いていましたが、なかなか見つけられず地図と景色を見ながら、この辺りかな? …と思ったあたりで熊穴沢の標識が。。。 結局、行き過ぎて戻った次第であります。 よくよく考えたら、この場所の奥にテン泊していた人もいましたし、注意不足でした。。。 丁度、対岸に4人パーティーが渡渉するところでしたが、その後会うことはありませんでした。 なんとなく何処でも歩けそうなので、あまり気にしないで歩いていましたが、途中でこりゃ登山道じゃないな! …と一回だけルートロスト。。。 ここでも最終バス16時の時間制限が重くのしかかり、景色同様に重っ苦しい空気に包まれました。。。 こんにちわ♪ 歩きやすそうな場所を探すも、どうにもガレが酷くて下の雅ちゃんに落石を落としそうで、動けなくなりました。 あいにく、他に登山者が居なかったので雅ちゃんに移動してもらい、落石をしながら右側の崖脇を歩くようにしました。 見た目にはちゃんと歩けそうですが、この大きな石は崩れないだろう! …って石も普通に崩れて、脛にぶつかったりとかなりの精神的消耗。。。 自分が上でも下でも嫌ですし、落石を起こさないで歩くことは不可能だと思います。 …と言いながら、結構不満顔。。。 他に登山者が居なければ多少、気を使わないで歩けるものの、登山者が居れば落石の被害者&加害者になる確率がありますので、動きに制限が生まれて萎縮してしまいそう。。。 雅ちゃんは、「もう来ないかな」 …とのこと。。。 ここで釜無川方面に向かう男性と挨拶を交わしました。 沢で4人パーティーを見かけただけなので、本日唯一の登山者との挨拶。 自分の笑顔も真っ白。。。 自分の暗闇ヘッデンでのとんちんかんな河川歩き&無駄な渡渉の数々、想像以上の角兵衛沢の悪路にかなり削られてしまい、この時点で甲斐駒経由ー北沢峠は無理と判断。。。 じっとしていると寒いので、記念写真を撮って先に進みました。。。 登りならともかく、下りでこの鎖が無かったら自分は無理だと思います。 ここでも他に登山者が居なかったので、自分たちのペースで安全に通過できましたが、そうで無い場合は様々な要素が生まれて大変だと思います。。。 小石が多いんですよね。 かなり狭いところを通過するので、小ギャップ〜大ギャップ下ルンゼまでは登山者が居る場合、離合に神経を使いそうです。 急遽決めた今回の鋸岳は前情報が手薄なので、この鹿窓にはびっくりしたし、「ここかぁ〜、これが鹿窓か〜♪」 …と、悪天で沈みかかっていた心が一気に晴れ渡りました♪ 人が居ないのを確認して、落石は仕方ないと割り切って下っていきます。 こりゃ、人が居たら通過が大変ですね。 掴んだ岩ももろかったりするので、結構神経を使いました。 結局、今回の行程で樹林帯を超えてからガレ場以外の安定して歩ける場所は、角兵衛沢コル〜第1高点までと、このルンゼ下〜第2高点までで、それ以外は全てガレ場でした。 途中に咲いていた雅ちゃん待望の芽キャベツならぬイワベンケイ。 居たら結構気を使うと思います。。。 あとは下るだけですが。。。 対岸にはちゃんとした道があったみたい。。。 …との自分の問いに、雅ちゃんは「折角ルートを把握できても、次は無いから。。。」 …って、相当角兵衛沢や落石ルートにうんざりしている模様。。。 まぁ自分も似たようなものですが。。。 いろんな意味で疲れました。。。 TJAR関係の何かがあったみたい。。。 客層の登山者率は高く、めっちゃ美味&満腹♪ 自分は助手席で眠りこくってしまい、気がついたら22時前に自宅駐車場に帰還。。。 雅ちゃんありがとう。。。 本日の歩行距離。 甲斐駒が明るくて広い尾根のイメージならば。。。 鋸岳は薄暗くて不気味なイメージが正直な印象です。 登山道は鎖があるので、基本問題ありませんが、足場の落石による二次被害は登山者の有無によって起こり得るので、休日の楽しい爽快な山歩きといったような感じではなく、ちょっと窮屈な山歩きになってしまい、雅ちゃんも「次はいいかな。。。」 …って言ってます。 尾澤さんが「俺の山」 …と言っているくらい好きな山だったから楽しみにしていましたが、この山は尾澤さんが登られていた頃みたいに鎖整備されてなく、そっとしておいたほうが良いと思いました。 登山道が整備されたから自分たちみたいな人間も行けたコースだと思います。 そてくらい一般の人が歩くのにはあまりにもろいし、雪崩の起きそうな谷を詰めるように落石の被害加害の要素の多い山だと思いました。 …そんな話を今度尾澤さんと飲む機会があれば鋸岳談義をしたいと思いました♪ 以上、ガレガレの鋸岳レポでした。
by amitsuka1210
| 2016-07-01 00:08
| 南アルプス
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Comments(4)
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pallet-sorairo at 2016-07-01 09:17
鋸岳ってこんな山なんですね。
自分では絶対に行けないところの様子をこんな風に見せていただけるから 『いちにち』から目が離せないのです。 いつもありがとうございます!
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鋸はいくつかコースがあるみたいだけど、このコースはスゴイですね。
ガレ場、写真で見ても凄い。 私の知り合い(Wさん)は林道をかなり歩くコースで、危険はないけれどひたすら歩いたって言っていました。 鋸、手ごわいですね。 ハクサンイチゲは綺麗でしたね。
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amitsuka1210 at 2016-07-02 09:22
palletさん、おはようございます。
鋸岳に初めて登りましたが常に足元がガレガレで、土の樹林帯の地面が現れた時の安心感たるや、相当なものでした。 やっぱり人間はちゃんとした土台の上で、地に足をつけているのが本来の姿なんですね♪ …いろんな意味で。。。 これからも、特にルート詳細とかでは無く、個人的な日記感覚の感情回顧っぽいところがあって、何のことかわからない箇所多々だと思いますが、これからも宜しくお願いします。。。 palletさん、コメントありがとうございました♪
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amitsuka1210 at 2016-07-02 09:36
chiakiさん、おはようございます。
鋸岳の感想はレポにも書きましたが、ガレの積み重なった山で、自分たちの歩いた場所も悪かったのかもしれませんが、とにかく足場や落石を気にしながら歩いたので、開放的で楽しい山歩きって感じでは無く、歩幅もその他もろもろ窮屈な山歩きになってしまいました。 戸台からのルートは雨後で水量が多かった事もあり、渡渉に時間が掛かって、さらにガレ場の登りが続いたので、かなり体力的に削られました。 あまりオススメできません。 雅ちゃんも、薄暗くて不気味で…って、もう行かない! との事です。 自分もさほど足元を気にしないで稜線を歩いたほうが、爽快で気持ちが良いので、そっち方面のほうが好きですからね。 chiakiさん、コメントありがとうございました。 |
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