2013年 05月 10日
本来ならば今年のGWは入れ替えで後半の五連休にする予定でしたが、嬉しい出来事があり、急遽カレンダー通りの休みになりました。 …とはいっても、土曜日出勤なので前半は一泊二日。 どこさ行こか? …雅ちゃんが行きたがっていた北アルプスの蝶ヶ岳に決めていましたが、26〜27日と大雪が降ったらしく、ネットで見た大雪の扇沢の映像に雅ちゃんはビックリ!! 「ノーマルタイヤで行けるんかいな?」 という不安もあり、土曜日の会社から帰宅後、上高地での入山規制を知らされて、出発一時間前に目的地を急遽アプローチの心配のいらない南アルプスの笹山に変更して、奈良田目指して車を走らせました。 翌朝は7時前に奈良田を出発! 準備をしていたら、トラックに乗ったおじさんに「何処に行くんだ、笹山は雪煙が見えたから風も強いし、新雪だから一般登山道じゃないし白馬でも雪崩があったっていうから、ちゃんと登山届けを出してから出発した方がいい。。。」 …との御指導を受けて、登山届けを持参していなかった自分たちを心配して、念の為にって車のナンバーを聞かれ、雅ちゃんが故郷愛媛の石鎚の事を話した時、一瞬おじさんの目尻が緩んで、その優しさを感じて出発しました! このコースは数年前に出来た登山道らしく、自分たちの持っている地図にはコースタイムなどが載っていなく、等高線を頼りに進みましたが、ちゃんと標識も赤テープもあって、想像していたよりもちゃんとした登山道でした。 正直、のっけから登山道を見つけられず迷いそうになりましたが、いきなり鉄パイプの手すりのある杉林の急登に汗が噴き出し鼻っ柱をへし折られます! 今回の目的は、景色の良い稜線でテントを張って、美味しいお酒を飲む♪ …なので、なんやかんや言っての大荷物! ここは水場が無いので水も背負って、お酒も宴会食材なども含めての久しぶりの大荷物で、お互い約体重の半分の荷物を背負ってのこの急登を登りましたが、知らないってすごい事ですね! こんな急な登りぱなしだと知っていたならば、荷物の分量を変えていましたよ!! …確かに以前から気にしていて、ザックを背負ったままのツーショットでは、胸の下の紐が胸を押し上げて、なんか変な胸の膨らみになるので紐を外して撮影していましたが。。。 雅ちゃんが、紐の位置を変える事が出来るって言って… 良かった♪良かった♪ …って、「何でそんなん気付かなんだ?」 と、雅ちゃんに笑われました(笑) …雅ちゃんもひたすら登る。。。 …と、初見で先が読めないので遥か遠い所の様に感じます。 すごく話し易く感じのいい人達で、秋にもこの笹山に来ていると言うのでこの先の状況などを教えてもらいました。 黒戸尾根などは足休めもあるし、足裏が足と垂直な形で踏み出す事が多いけれど、ここは足裏が斜めったままで斜面を上がるので、ふくろはぎからは乳酸菌が出まくり!! …ちょっと展望が開けて、休憩ポイントっぽい。 「これはめっちゃしんどい登りですね〜! こりゃバテますよ! 」 「冬装備で水も担いでいるので荷物が重いですよ!! 秋に来た時って、こんなに登りがキツかったかな?」 …と、談笑を横目にちょっとバテ気味だけど、高度計では確実に高度を上げているので、エネルギーチャージをしてから再び登り始めます。 暫く急登が続いてから2300m辺りを横移動するといった感じで、尾根筋が解り辛くトレースが無かったら迷ってしまいそうな区間でした。 雪が無かったらこれらの木の枝は頭の上で、服が痛むといった心配は無いと思いますが、雪のあるこの時期には着ていく服には注意が必要です。 雅ちゃんにもシンドイ登りです。。。 きっと富士山が応援してくれてるよ♪ 始めは白河内岳付近にテントを張ろうと思ったけれど、丁度南峰にテントが一張りあったので、誘惑に負けてとにかくテントを張ってのんびりとビールでも飲もう♪ …って事になって。。。 しかしその後、北峰に行ってみたらコッチの方が地面が露出しているし眺めも良かったので、先程南峰に張ったばかりのテントを北峰まで移動。 始めから横着しないでテントを畳んでから移動していればそんなに時間を要する事はなかったけれど、面倒臭がった故に手間取って移動に1時間半も掛かってしまいました。 眺めはめっちゃいいです! 右が北岳。 真ん中が農鳥? 左奥が聖になるのかな? (クリックすると大きくなります) 関東に住んでいる自分にとっては、物凄く遠くに感じる山々です。 ご機嫌雅ちゃんもイエ〜イ♪ 恒例の記念写真をパシャリ! 果たして冬用シュラフじゃない自分はぐっすり眠れるだろうか? やっぱ、苦労した分だけの始めのグビグビっとした一口がたまらんですたい!! ちょっとウキウキ♡ 「雅ちゃん、すげ〜!ピザみたい!!」 …「って、ピザだし。。。」 冷静な雅ちゃんを横目にかなり感動! …のハズが、火力が安定しないし、カードリッジ内の気化していない液体の噴射など暴れまくって、危うくテントに火が燃え移りそうになるハプニング! 自宅ではちゃんと出来たんだけど。。。。 …って、後でメーカーに問い合わせて疑問が解決しました! 夜には寒くなったのでホットワインにしたり、夜は自分は寒かったけれど雅ちゃんのスーパーシュラフでは大丈夫だったみたい。 夜中は結構な強風でした。 《4月29日》 最高のシチュエーションの寝床でしたよ♪ 富士山大好きの雅ちゃんも喜んでいました♪ 人が少なく、ほぼ貸切でホント静かです。 行った事の無い山々が続きます。。。 (クリックすると大きくなります) (クリックすると大きくなります) (クリックすると大きくなります) (クリックすると大きくなります) いつも見ている北岳よりも尖って感じます。 本当ならば、折角稜線まで上がったので天気も良いし白河内とか探検したかったけれど、雅ちゃんが翌朝から慣れない仕事があるのでこの日は早めに帰宅したいとの要望から、今回は稜線で景色を堪能&美味しいお酒&ピザを充分満喫出来たので渋滞前に帰宅出来る様に早めに下山の準備を始めました。 黙々と下っていきますが。。。 ボロ雑巾の様にくたびれて登山口に戻ってくる事が出来ました。 下り3時間。 荷物が重装備でなかったならば、こうも痛めつけられる事は無かったと思うけれど、まさに急登の笹山ダイレクト尾根恐るべし! ならいっそのこと、日帰り軽量化の行動力の方がいいかもね。。。 初見の先の読めないコースで、雪って事も考えると、結構キツかった今回の笹山ダイレクト尾根… 結果的に疲れの取れないままのGW後半に突入する事になりました。 その後半の霞沢岳レポは雅ちゃんにお願いしました。
by amitsuka1210
| 2013-05-10 07:22
| ( 南ア南部 )
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Comments(4)
凄い景色ですね。
写真、迫力があるし、本当に上手です。 重い荷物を背負いあげただけのご褒美がありましたね。 いいなぁ。こういうマイナーで静かな山に入れるのって凄いです。 初見の山に重い荷物を背負って、克っちゃん頼もしいよ。 克っちゃんも凄いけど、雅ちゃんも体力あるね。 笹山ダイレクトは狙っているけど、登れる体力と同行者をみつけなくっちゃ。 雪の霞沢レポも楽しみにしています。
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amitsuka1210 at 2013-05-11 23:23
chiaki さん、コメントありがとうございます。
笹山ダイレクトは途中まで完全な樹林帯で展望が望めませんが、稜線は静かな時間と大展望が望めると思います♪ 人が入っていないって事は、それだけしんどいという理由があるからだと思いますが、天気に恵まれて一日目に稜線まで登り切ったなら、二日目は燕〜常念みたいな感じのウキウキ空中散歩が満喫出来そうです。(行っていないし、見た感じですが。。。) 一泊だと勿体無いくらいに思える苦しい急登ですが、是非行ってみてください♪ 自分も燃え尽きたけれど消化不良なので、今度は白峰三山とセットで満喫してみたいと思います♪
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ootajirotaro
at 2013-05-19 23:48
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はじめまして。笹山つながりでたどり着きました。笹山お疲れ様でした。素晴らしい眺望でしたね。自分は昨秋に登ったのですが、ガスで何も見えず。。。こちらのブログの写真を見て、あのへんではこんな感じだったのかぁ。。。と改めて想像しております。また、行きたいな。他のレポも楽しくて、また訪問されてください。。。ではでは(^^)
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amitsuka1210 at 2013-05-20 22:42
ootajirotaroさん、はじめまして克です。
笹山ダイレクト尾根、ホントきついですよねぇ〜! 自分たちの時は、展望バッチリで特に塩見が目の前にあって存在感抜群でしたよ♪ せっかく苦労して登ってもガスって何も見えないのは悔しいですよね。 是非、また今度苦しい尾根を登りきって、絶景を眺めながら美味しいビールでも飲んでください♪ 秋の時期もすごく良さそうですね! コメントありがとうございました! |
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