いちにち

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2009年 01月 31日

甲斐駒ラッセル 1泊2日 1日目

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 この前の1月25〜26日に行ってきた甲斐駒、黒戸尾根ラッセル一日目レポです。



 

 出発は、24日の仕事終わりで、この日はup日だった為に普段ならば土曜日は夜7時に上がれるのにこの日に限って帰宅したのが夜10時前。

 次の日の事を考えて早めに尾白川駐車場に到着したくて帰ったら風呂にも入らず、すぐに出発して調布から高速に乗ったけれど上野原ー笹子トンネルが雪チェーン規制になっていたので上野原で降りてR20で行った為に尾白川駐車場に着いたのが夜中の1時頃。

 ・・・慌ただしくそのまま車内泊で次の日の朝を迎えます。


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 目覚めると年末に来た時とは大違いで、標高の低いこの駐車場でもごらんの通り凍っていました。


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 朝の車内温度が−8度でしたが完全防備のお陰で暖かくぐっすりと眠れました。

 
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 今回の目的は、今までは天気やコンディションに恵まれ過ぎていたので、次の段階に進むのにはちょっと痛い目に遭わないといけないかなぁ〜

 ・・・と思い、ちょうど会社のボスに平日を含めた連休を貰えたし、しかもその週は気温も低く雪が積もったらしいので、ラッセルをするチャンス大有り!
 
 ・・・黒戸尾根に揉まれて雪山とはなんぞや!・・・と叩き込まれる為に未だ本格ラッセル未経験の自分がちょっとハードル高目の黒戸尾根ラッセルに挑みました。

 刃利天狗に途中の刃利天狗に挨拶するね!
・・・って、竹宇駒ヶ岳神社を出発しました。


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 朝の光線が自分に「行ってこい!」
・・・と後押ししてくれます!


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 そしていつものつり橋を渡りますが、すでにこの場所でこれだけの雪です!

 上の方はかなりの雪が期待出来そう・・・


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 雪はあるものの標高が低いので暑く汗をかきながら登って行きますが、やっぱり足を取られて疲労の度合いはいつもよりも大きいです。


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 ここはいつも休憩するポイント。
コースタイムを見たけれど年末の時よりも少し遅い程度で、ここまでは雪の影響はあまり感じませんでした。


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 横手分岐手前で甲斐駒本体がどっしりとした姿を現しました!


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 分岐からは一人分のトレースがあって、それを辿って行きましたが、そのトレースを広げる感じで歩いたのでプチラッセルって感じでそれなりに足を取られて疲れます。


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 1800m付近で下山してくる人に会って、先行トレースはその人らしく時間切れで五合目から引き返してきたらしい・・・

 「天気が良かったから頂上まで行きたかったんだけど・・・」

・・・って、日帰りの予定だったの?って驚きました!

 「五合目からトレースが無いし、かなり積もってるから頑張ってね!」

 と励まされ、ある意味覚悟が芽生えて一番きつい刃渡りまでの登りをクリアしました!


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 刃渡りで展望が開けてこの雪の量!

 年末に来た時とは大違いです!


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 八ケ岳も眺めて、ここまでがキツイ登りで、この先は五合目まで樹林帯になります。


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 この刃渡りまで年末に来た時よりもすでに1時間以上も遅れているので先を急ぎます!


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 刃利天狗手前の鎖場。

 七丈小屋の管理人さんに聞いたけれど年始にこの場所で滑落死亡事故が起きたらしい。
 
 一歩一歩、足下を確認しながら慎重に進んで行きます。


 
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 ・・・そして、ここを登ると・・・


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 刃利天狗!

 麓の神社の刃利天狗にも挨拶を済ませたよ!・・・と報告。

 この辺りから雪は膝下くらいで、普通に歩くだけでも疲労を感じ体感温度も低くなってきました。



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 人には全く会わずに1人で歩いていましたが、森の木々に見守られているような感覚で、どことなく安心感を感じながら歩いていました。


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 そしてようやく五合目!

 かなり年末に来た時よりも当たり前だけどペースが遅く、本来の予定ならば次の日の事を考えて八合目までラッセルをしようと考えていたけれど、自分的にここまででかなりの体力消耗!

 気持ちは、今日は七丈小屋まで辿り着ければいいや!
・・・と下方修正しました。


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 ・・・そう!

 ここからはトレースがありません!
真っ白の雪面を自分の足で歩いてきます!


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 ここで昼食を摂ろうと休憩したら、3分もしないうちに凍え死にそうになって、すぐに出発しました。

 動いていないと寒さで末端神経が凍傷を起こしそうな恐怖に襲われます。


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 さあ!

 ここからラッセルです!

 自分で足跡を刻んで行きます!


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 ここにきて、寒さなどを感じてプレッシャーなのか?

 精神的に圧力を感じるようになりました。


 
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 膝下から膝上まで雪に沈んでしまい、一歩進むのにもひと苦労して極端にペースが落ちました。


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 場所によっては腰まで沈んでしまい四つん這いになって進む場面も多くなって、かなりの体力消耗!
 
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 これも足下はたぶんハシゴだろうけれど、足下がどうなっているのかさっぱりわかりません。


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 腰から胸まで沈んでしまい身動きが取れなくなる場面が続くと、エライところに来ちゃったなぁ〜
 
 ・・・と時間的にもペースの上がらない自分に対して焦りを感じてきます!


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 やっといつもの橋に到着!
体力的にかなりへろへろです。

 こんな状態で自分を支えているのは、登る!先に進む!
・・・というシンプルな生命力だけです!

 そうやってもがきながら、這いつくばって進む自分に対して自分自身に酔って快感を覚えていくのがはっきりと自覚していきます!


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 考えてみたら、こんなしんどい思いをして苦しんで喜んでられるって変態以外の何者でもありません!

 好きだからここに居る!
 
 苦しくて苦しくて大変だけど、それらに対してぶつかって行くバイタリティを感じられる自分がイケてる!

 ・・・ってナルシストっぽいけれど、気持ちの持っていき方で疲れ切った身体からエネルギーが湧き上がってきました!

 
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 どうせやるならば楽しんだ方が得だし、楽しみに対してアンテナを張り巡らせていると実際に楽しい事を拾えるような気がする。


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 逆にツライ事に思考が働き過ぎて、それらにアンテナを張ってしまうと辛い事ばかりが見えてしまい実際にツライ現実を呼び込む結果になってしまうと思う。


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 だから、今回は五合目から七丈小屋までのラッセルが一番辛かったけれど、自分を黒戸尾根ラッセル劇場の主人公を演じるつもりで、四つん這いに這いつくばっても自分はイケてる!
 ・・・と言い聞かせて、メンタル的に押し潰されないようにコントロールして演じていました。


 ・・・そうでもしないと押し潰されそうになるくらいしんどいラッセルでしたよ!
(ちょっと危ないヒト的要素がはいってますが・・・)

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 ・・・この辺りが以前リクエストにあった七丈小屋手前の鎖場だと思います。


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 この辺りは地面、鎖が完全に埋まっていて元がどんなんだったか全く解りませんでした。

 雪の中から鎖を引っ張り出して、足下がどうなってるのか全く解らなかったから鎖を掴んで力技でよじ登るって感じです。


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 自分は往復なので、下山用に足下が分りやすいように雪を払っていたけれど、駒津峰からの黒戸尾根下山ルートで、全くのトレース無しのこの場所を下山はかなり厳しいと思いました。
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 でも、ルートを知っていて鎖の存在が分っていたら問題無いと思います。

 自分の時は完全に鎖が埋まっていて、「えっ!ここどうやって登るの?」
・・・って、おかしいと思って鎖を探したので・・・


 
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七丈小屋手前の斜面で肩くらいまでハマって立ち往生しているろころに小屋の管理人さんが現れて「大丈夫か? ・・・正月にも来たよね!」

 ・・・と声を掛けてくれました。

 結局五合目から七丈小屋まで年末は40分で来られたところを、今回は2時間も掛かってしまい、おまけにラッセルの疲労によって体力を奪われてボロ雑巾のような姿でやっと七丈小屋に着く事が出来ました。


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 もちろん他に客なんておらず、貸し切り状態で今日頑張った自分に御褒美・・・とビールで乾杯です!

 管理人さんにいろいろ聞いたところ、週の前半にまとめて大雪が降ったらしく八合目から先はかなり積もっているらしい・・・

 一週間前ならば一泊二日で行けたかも知れないが、この雪ならば一泊二日では無理があるんじゃないか?

 ・・・とか、ジーンズの自分を見てダメだしをしたり、「雪山始めてまだ1ヶ月もたってないならば、次があるから無理しない方がいいよ!」

 ・・・とか、散々マイナス要素を脅されて少々自分も弱気になってしまいました。

 心配して忠告してくれたんだけど・・・


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 小屋の中はストーブが焚いていたので15度以上と暖かいけれど、外は夕方過ぎるとマイナス20度以下と、その温度差35度以上!
 
 カメラが結露しないように、唐松岳で知り合った飯塚さんに言われた通りビニール袋でカメラを包んでしばらく放って置いたらカメラは大丈夫でした。


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 小屋に着いた安堵感とビールを飲んだ事もあって、今まで麻痺していた疲労が一気に噴き出してこの日は早々に就寝しました。

 文字通り泥のように深く眠りました。


 二日目は、のちほど・・・

by amitsuka1210 | 2009-01-31 13:38 |    ( 甲斐駒:小屋泊 ) | Trackback | Comments(4)
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Commented by atsu510 at 2009-01-29 22:29 x
すばらしいですねー。

写真がきれいで、リアルです。 空気、想像できます。
この時期の黒戸尾根は、テントで登る気しませんね。

鎖場付近、あぶなっかしいですね。
雪も深そうで、ラッセルきつそー。

2日目、楽しみです。
無理はしないでくださいねー。
Commented by フィー at 2009-01-29 23:33 x
はたから写真だけ見てると凄く楽しそうだねぇ〜
\(⌒▽⌒)/
行ったら死ぬんだろうけど(⌒-⌒)
Commented by amitsuka1210 at 2009-01-30 08:35
atsu さん、七丈小屋の管理人さんが言うには、これから3月にかけてが雪の量がピークらしく、今回の雪の量が今現在の自分が登れるギリギリの量だったかも知れません。

 それにしても、もっと雪の多い北アルプスに行っている人のラッセルを想像しただけで、すごい人達だなぁ〜・・・と脱帽します。

 自分は自分のペースでステップアップしていって、いつかは北アルプスに行ってみたいものです!
Commented by amitsuka1210 at 2009-01-30 08:39
フィー先輩。

 今回はさすがに燃え尽きました!
骨の髄まで疲労が蓄積されています。

 GWに行った中道ラッセルがおままごとのように感じてしまうくらいの今回のラッセル・・・

 死にはしないけれど、気力と根性の精神論でドMの人はかなり楽しめますよ〜!


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